コシャリ、ハト、モロヘイヤのスープ 後編

◆3月7日

一人で地下鉄を乗り継いでオールドカイロに行く。 
コプト教の教会や墓地、修道院が残っているキリスト教地区。 
カイロはここから始まった。

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駅の脇のカフェ兼軽食屋に入る。
観光客相手のパウチしたメニューがあった。
スープはないのかと問うと、グッドレンティルスープがあるという。
ここにもモロヘイヤはない。
ターメイヤ(ソラマメのコロッケ。これも国民食)を頼むと、
ディルとコリアンダーの葉の上に乗って出てきた。
スープは黄色で、ポタージュ状で、美味しかった。
ターメイヤは予想と少し違って、あまり味がなかった。
アエーシに挟んでひとつ、そのままでひとつ。

帰り、地下鉄に乗る前に、BEERと手書きの紙が張ってある、
観光客相手の飲み物店で、ご当地ビールStellaを買う。
中缶二本で50p(エジプシャンポンド)。うっかり言い値で払ってしまう。
ホテル周りではビールを売っている店が見つからず、
部屋のミニバーにもアルコールはない(ルームサービスでは頼める)。
去年のホテルには、ルクソールでもギザでもミニバーにビールくらいはあった。
イスラム政権になって、アルコールに厳しくなっているのだろうか。
ここはキリスト教地区だから、それでもお酒を買えたりするのだろうか。

ワインもありまっせマダム、と抜け目のないエジプト商人が迫る。
ふ~ん、と興味なげに応じる。持って帰るのも重いし。
それでも、数歩階段を下って、半地下の店の奥をのぞく。
聞くと150p。2000円とあっては、私でも高いと思う。
125pに下がる。

ノーノーと帰ろうとすると、いくらなら払えるのかと言う。
70p。
ダメダメ、100pだ、とエジプト商人。
うっかりしたことに、いつの間にか値段交渉に入っている。
70p。
100pだよ、だってほら、ちゃんと持ってるじゃないか。
ツワモノ商人は、財布に50p札が二枚と20p札が一枚入っているのを知っている。
私は50pを指し、これは必要な金なんだ、70pしか払えないと言い張る。
それに、さっきビールに50pも払ったじゃん、と言ってみる。
OKと、契約成立。
写真を撮ってこなかったけれど、検索でラベルを発見。
たぶんオマールカイヤーム(ハイヤーム)。
エジプト定番ワインで50p前後と別記事にあった(2012.12月)。

この店の売り方がちょっと密売風だった。
Stellaは通りに置かれた冷蔵庫に、手前のコーラにすっかり隠れるように、
ひっそりと置かれていた。
ワインも外からはまったく見えない。
エジプトではお酒がこれほどにも肩身が狭い。

中級以上のレストランやホテルにはあるというので、
外国人が飲む分には気にすることもないだろうと、思っていた。
けれども、庶民レストランにさえお酒があったイスタンブールとは、
雰囲気がまったく違う。

そういえば砂漠で、不思議なことにビールが恋しくなかった。
久しぶりにアルコール抜きの夕食だった。
ベドウィンの歌と太鼓ですっかり満足だったのだ。

 

◆3月8日

アレキサンドリアで、きんかんのようなものを荷台で売っているの見つけた。
ガイド(Amr君ではない)に頼んで買ってもらったものには、 きれいに枯れた袋がかぶさっていた。
ほおずきだった。
日本では食べないけれど、ミラノで、 alexandria_14
ほうずきのチョコレートがけを食べたことがある。
種はほとんど感じないほどで、甘酸っぱくて美味しい。
口の中に少し渋みが残る。

ガイドに、昼食何食べたいですか、と聞かれた。
コシャリはもういいし、ターメイヤもいらない。
マクドナルドもケンタッキーもあるよ、とおじさんガイドは言う。
私は前の晩、ホテルの部屋で貴重なビールと共に、
近くのマクドナルドのフィレオフィッシュ(日本と同じ味)を食べていた。
10p。テイクアウトで+1p。

せっかく砂漠を地中海に抜けてきたのだ。
シーフードレストランに行くしかないだろう(このツアーの昼食は自腹)。
海を臨む高級店に入ると、日本人団体客が食べ終えたところだった。

ショーケースに並んだ中から好きなものを選び、好きな調理法で頼む。
ガイドは80p(これは観光客値段、ガイド値段は50p)の定食、
私はアサリに似た貝をスープで、わたり蟹に似たカニをグリルにしてもらった。
アエーシとタヒーナ(ゴマのペースト)他何種類ものペースト、
サラダがついてきた。
冷えた白ワイン、といきたいところだけれど、ノンアルコールビールにする。

ぴりりと香辛料の効いたスープは絶品だった。
カニもスープに入れてもらえばよかったかなあ。
グリルはエビもよかったなあ。
ペーストはタヒーニが美味しかった。
チップ5pを入れて120p。
安い! と思ったけれど、エジプトではきっと高いんだろう。
というか、いったいそれが高いのか安いのかが、よくわからなくなっていた。
前日の観光地食堂が60pだった。

フィレオフィッシュも日本の半額くらいだけれど、エジプトの人にはすごく高いんだろう。
ホテル近くのパン屋で買った惣菜パンが1p(14~15円)、
なのに表通りのおしゃれなお菓子屋の(似たような)フォカッチャは一切れ7.5pもした。
7.5pも、と書いたけれど、せいぜい100円なのだ。
けれどもこれが高いと感じる。

地下鉄が一乗り1p。 
タクシーが、ナイルの対岸のドッキ地区ホテルから、
イスラム地区のハン・ハリーリ市場まで15p(3/9日のこと)。
このタクシーもホテルのポーターに、
ノーマルタクシーウィズメーターと言い張って、がんばって乗ったのだ。
ちなみにこのポーター、最初は、ハン・ハリーリ往復、安全なタクシーで100pでどうか、
と持ちかけてきた。
ノーマルタクシー! といい続けていると、いくらならいいのいかと聞いてくる。
無視していたらどこからかドライバーを引っ張ってきて、往復20pだと。
いや片道でいいんだと答えると、取引成立せず、ドライバーは去っていった。
これが5つ星ホテル前のやり取りなのだ。

去年のルクソールでも、半年前のイスタンブールの市場でも、
馬車引きの少年や、香辛料屋の店主や、スカーフ屋の店員との値段交渉で、
いつも疲れはてた。

ガイドブックには、現地人価格、観光客価格、そして日本人観光客価格と、
エジプトには値段が三種類あると書かれている。
誰に対しても値段が決まっている日本の感覚からすると、
ぼられるというのは非常に後味が悪い。
相手は不誠実なとんでもない詐欺師で、こちらは間抜けなカモなのだ、と。

けれども今回、少し考えが変った。
イスラムの教えの喜捨は、一日五回のお祈りや断食と並んで、
敬虔なお勤めのひとつだ(残りの二つは信仰告白と巡礼。五行という)。
モノの値段が、持てるものと持たざる者とで違うのも、この喜捨につながる。

ところで、富者が貧者を助け、金銭などを与えるときの喜捨は、
厳密に言うと義務であるザカートとは別に、サダカと呼ぶらしい。
ただ、私たちが考えるいわゆる慈善とは少し違うような気がする。
つまり行為は貧者にではなく、神に対して行われる、ということ。
だから貧者は、受けた喜捨を恥とも思わず、ましてお返しなど考えもしない。
日本人はよく、イスラム教徒にチップやおみやげをあげても、
彼らは礼一つ言わないと怒るけれど、
どうやらこのあたりの考え方の違いがあるようだ。
この言葉は施しと訳されるけれど、むしろ近いのはお布施か。

モノの値段については、考えてみたら日本だってどこだって、
その一定性が絶対確固なわけではない。
売る側と買う側の合意点である価格は、
両者の納得によるという意味では、いずれの社会も同じなのだ。
たとえば、世界中どこのホテルの部屋の冷蔵庫でも、
飲み物はホテルランク(星の数)に比例して割高となる。
しかも交渉の余地すらない。

私は、タクシーにはきっちり文句を言ったけれど、
実はそれほど気にしてはいなかった。
彼にとっては2倍のかせぎだったかもしれない。
でも私にとっては100円の喜捨だ。

オールドカイロのはずれ、モスクの入り口で靴をあずける。
引き取るとき、同じカウンターのおっちゃんに、言われるまま10p払った。
おっちゃんは、靴は向こうで保管してると別のカウンターを指差す。
こちらのカウンターのおっちゃんも、10pだと言う。
もうあっちで払ったよと言うと、(知ってるくせに)おおそうか、と靴を返してくれた。
モスクは、入場無料、喜捨歓迎なのだ。

それでも、いくばくかの授業料を払って学んだことが少しはある。
一、時間、体力、気力に余裕がないときはスーパーへ
一、到着後いきなりバザール(値札のない店)には行かない
一、バザールでは複数の店でリサーチをすること
一、この金額なら買う、という自分価格を決めておくこと
一、とりあえず半額を目指す
一、そんならいらないや、と、交渉の途中何度か帰るそぶりを見せる
一、お金を払ってしまったら、ぼられた分は喜捨及び授業料だと思う
一、不当だと思ったことについては文句を言う、あるいは怒る(日本語でOK)
一、中国人のふりをする ?

最後のは、前半お世話になったガイドAmr君のおすすめ。
彼曰く、中国の人はエジプト人より値段交渉が上手だから、と。
そう言えばどこでも、まず、ウエアアーユーフロムと聞かれたっけ。
あれは日本人と確かめた上で値段設定するためか?
律儀にフロムジャパンと答えていたけれど、今度お店で聞かれたら、
チャイナ、と言ってみようか。
でも、それも別の意味で後味が悪い。
彼らが詐欺師とすれば、こちらも騙りになればいいのかもしれないけれど、
彼らとの商取引を、騙し騙される行為に限定してしまいたくない。
後味というのは、いくらで買ったかより大きかったりもする。
そんなに高額商品でなければ、だけど。

【付記 1】
日本人観光客価格が出来てしまったことについては、
歴代日本人観光客の責任もある。
なにせ物価が違うし、商習慣もまったく違う。
まして日本人パッケージツアーには時間がない。
時間こそ値千金の日本人は、言い値で買い物するしかないのだ。
日本人が、あるいは日本人観光客の旅行スタイルが変らない限り、
日本人観光客価格もなくならないだろう。

 

◆3月9日

最後の日の昼食は、ハン・ハリーリ市場の近くでエジプト料理を食べようと思った。
ほんとは中級レストランあたりで、モロヘイヤのスープを飲みたかった。
でもなかなかみつからない。
仕方なくガイドブックにあった、「地元客にも人気のハト料理店」を探す。
同じブロックを二周して探し当てたのは、庶民的な、
テイクアウトもやっているスタンドだった。
細い路地に椅子とテーブルが一組、その奥の店内に三組。

店のテーブルに座り、モロヘイヤのスープある? と聞くと、ないとの返事。
メニューは? それもない。
何があるのかといえば、二種類だけ。
ハトのグリルと、ハトのお米詰めグリル。
お米詰め、ハマーム・マフシーを頼む。

一昔前の日本の学食で見かけたようなガラスコップに、 cairo_3_12
油染みた薄茶色の濁った液体が出てきた。
ワッツ? と若者に問えば、スープ、とひと言。
なるほどハトのスープね。
濃厚で美味だけれど、塩コショウしたらもっとおいしそう。
テーブルにあるプラスチックの容器はまさに塩・コショウ。
けれども、汚れた蓋をあけて容器に指をつっこむ気になれない。
レモンを絞りいれて半分ほど飲む。

野菜サラダにアエーシ、そしてお決まりのゴマペースト、タヒーナ。
タヒーナは、この店のが一番美味しかった。
ハトは皮がぱりっとして、美味しかった。
中のお米も、まあまあ美味しかった。
もっと熱々だったらよかったけれど。
セットで39pなり。

前日、アレキサンドリアに向かう道筋に、
サグラダファミリアのような、円錐形でてっぺんがまるっこい、
穴のあいた塔がたくさんあった。
ハトの巣だと、ガイドが教えてくれた。
もちろん、食用のハトの、である。

モロヘイヤスープは、今回、ついに飲めなかった。

 

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8 Comments

  1. そうかやっぱりvaiさんはどの国でも地下鉄に乗ってひとりであちこち行く人なんだね。
    そしてひとりで店に入る人だ。
    だからおもしろいことに出会えるんだよね。
    でも、いちいち交渉するのに疲れ果てるっていうのは、
    私の少ない外国経験でも感じることでした。
    それで、ここでちょっと休みたいと思って“エセ日本”な店とか、
    世界中どこにでもあるチェーンになんとなく救いを期待して入って、
    裏切られてもっとくたくたになったりしました。
    日本人価格は世界中どこにでもありそうな感じするね。
    先進国と言われてる、というか言われたい国では、
    国をあげてぼったくりを取り締まろうとしたりしてるけど、
    そんなことの何がいけないのかって国民全体が思ってる国もあるってことなのかと、
    vaiさんの話を読んで思いました。
    未知の宗教の教義が関係すると、もう自分の今日までの価値観の外にあることがとても多くて・・・
    未知の国に身を置いてみるということは、
    それを知っていくことなのだから、ある点では謙虚に受け止めなきゃだろうけど。
    なかなか今日まで生きてきた世界にないことばかりに出会うと、
    やっぱりそこで一日生きることでへとへとになりそうだわ。
    旅ってそういうことだよな。
    だから旅は、元気にチャレンジする旅と、
    癒されるための旅があるのだなあ。
    断然チャレンジする旅のほうが楽しそうだから、
    せいぜい元気でいなきゃと、あらためて思ったのでした。
    モロヘイヤスープ、ネットでレシピを見ると、鶏肉とにんにくに、香辛料のコリアンダーとカルダモンが必須のようですね。
    私んちにはどっちもないけど(-_-;)
    カレーみたいに御飯といっしょに食べるって書いてあって、
    なんかすぐに作りたくなりました♪

  2. しーたちゃん、
    続けてありがとう!
    >そうかやっぱりvaiさんはどの国でも地下鉄に乗ってひとりであちこち行く人なんだね。
    地下鉄って、けっこう旅行者にも利用し易いでしょ。
    カイロは二つしか線がないし。
    ハードル高いのはバスです。
    実は地下鉄の話は色々あって、
    それも書きたいなあと思っています。
    >そんなことの何がいけないのかって国民全体が思ってる国もあるってことなのかと、
    これは、所得税が所得に応じて違うようなものと、
    彼らは考えてるんじゃないかな。
    だから、消費税も一律じゃないと。
    >未知の宗教の教義が関係すると、もう自分の今日までの価値観の外にあることがとても多くて・・・
    その宗教を本当に理解するには入信するしかないんだろうけれど、
    イスラムについては、あまりに情報が少ないよね。
    私たちも、西欧キリスト教の目を通して見ているだろうし。
    で、誤ったイメージが先行してるような気もします。
    >なかなか今日まで生きてきた世界にないことばかりに出会うと、
    やっぱりそこで一日生きることでへとへとになりそうだわ。
    旅ってそういうことだよな。
    だから旅は、元気にチャレンジする旅と、
    癒されるための旅があるのだなあ。
    >断然チャレンジする旅のほうが楽しそうだから、
    せいぜい元気でいなきゃと、あらためて思ったのでした。
    うん、へとへとになる。
    でも不思議なことに、へとへとになりながら癒されてたりもするんだよね。
    もちろん、体力はあるに越したことはない。
    それだけ旅の幅を広げてくれるからね。
    モロヘイヤスープ、私も作ってみたい。
    こまかく刻まれた葉っぱの舌触りも汁の味もすごく優しくて、
    とにかく美味しかったんだよ。

  3. うわ〜〜、読み終わるのが惜しいくらい面白い。
    そっか〜、エジプトひとりで歩くと「値段交渉」が付いて回るのね。
    エネルギー(と時間)がないとそら、無理だわな。
    >グッドレンティルスープがあるという。
    これって「レンズ豆」スープなのかな?
    素朴でおいしそうだね。
    どの写真もほんっとに素晴らしいけど、きんかん=食用ほおずきの台車すごい。
    プチトマトの代わりみたいなもんかなあ。
    野菜と果物の間っぽいかも。
    タヒーナ(ごまペースト)はトルコ料理屋やイラン料理屋で頂いたことあるけど、
    アラブではポピュラーなのかしら。
    でもどっちも甘くて、デザートだったと思う。
    エジプトでは、お料理のペーストなのね。
    レストランでは、値段交渉がなさそうだけど、
    東洋人の女性がたった一人で入ってくると、驚かれない?
    それとも世界中から観光客が来る街だから、慣れてるのかしら。
    海外でひとり、レストランに入るとき、いつもちょっと気後れする。
    中に入ってみて、同じように女性の一人客が居るとほっとするよ。
    それでも昼食はいいけど、夜のディナーに、
    ひとりでレストランはさらに勇気が要るなあ。
    ガイドさんと食べたくなるかも(笑)
    >この言葉は施しと訳されるけれど、むしろ近いのはお布施か。
    なるほど。
    わざわざ他国に旅行にイケルほどなんだから、富者である。
    その人たちから喜捨をもらうのは当たり前か。
    こちらもおじさんに「ぼられた」と思わず、
    エジプト訪問のおまけに「お布施を払った」と思えばいいのだね。
    それにしても法外に払わないようにするだけで、
    エネルギーが要りそうだねえ。
    >売る側と買う側の合意点である価格は、
    両者の納得によるという意味では、いずれの社会も同じなのだ。
    ホントだ!
    今日、房総の「道の駅」めぐりをしてきたのだけど、
    生タケノコが最初の店で800円!
    わ、と喜んで買ったら、その次の店で300円。
    何分も離れていない日本国内でコレだもの。
    え?両方買ったのよ(笑)さっきゆがいてきた。
    vaiちゃんの会得した9か条、いや、行った人しかわからない。
    すごく貴重な教訓だ。
    vaiちゃんの食べてきたお料理は、どれも結構おいしそう。
    わたしも海外に行ったら、マックに行かずに、現地レストランに挑戦したい!
    と常に思ってはいるんだけど、アラブワールドでもトライせねば。
    疲れそうだけど。
    ラストの鳩の巣塔、中にぎっしり鳩がいると思うと怖いけど、
    面白い形だね。
    読んでる間、vaiちゃんと共にメニューに悩んだ気になって、
    なんだかワクワクしたよ。
    忙しいのにこんなお話をしてくれて、ありがとう。
    サイコーでした。

  4. Annaちゃん、
    いやあ、面白がってもらえてうれしい。
    そう、レンティルスープはレンズマメスープ。
    旅で疲れた胃にとてもグッドでした。
    豆がしっかりクリームになってて美味しかったよ。
    ほおずき、むか~し種を上手に抜いて鳴らす遊びがあったでしょ。
    私はあんまりやらなかったけど。
    だから、食べちゃいけないものだと思ってたの。
    きっとあれとは違う食用ほおずきなんだね。
    味は確かにトマトに近いかも。
    タヒーナはシリアやヨルダンでもよく出てきたから、
    あのあたり全体にあるお料理だと思います。
    甘くはなくて、ちょっと酸味があったな。
    頼まなくても、パンとセットで出てくるって感じです。
    海外のレストランは、私は平気でどこでも入っちゃいます。
    気後れがないわけじゃないけど、それより欲のほうが強くて。
    ただやっぱり一人はちょっと寂しいし、たくさん食べられないので、
    残したりするのが申し訳ない。
    でも、ごめんね、美味しいんだけど胃がまだ時差ぼけで、
    と謝りながら食べられるだけ食べます。
    それに、たまには面白いこともあるよ。
    一人のおかげで、相席(そういう庶民的な店)
    のおっちゃんたちから色んなお料理がまわってきて、
    珍しくて美味しいものを味見させてもらったり(サルデーニャ島にて)。
    観光地のお店だったら、向こうも客商売なんだし、
    たいてい大丈夫だと思うけどな。
    ディナーで気取った店なんかだと、ちょっと気疲れするかもだけど、
    いい店って、どんな客もちゃんと暖かいホスピタリティーで
    接してくれる店なんだと思うし。
    カイロは東洋人も女一人もまったく違和感なかったです。
    それに(中東は)日本人には結構好意的なので、
    ヨーロッパよりむしろ居心地いいくらい。
    もうひとつ、イスラムは旅人にとても親切なんだよ。これも喜捨ってわけ。
    だから喜捨はこっちからするだけじゃなくて、
    相手からももらってるんだね。
    エジプトはほんとに面白くて、自分のための記録としても、
    もうすこしあれこれ書いておきたいと思ってます。
    よかったら続きも読んでね。

  5. こんにちは。
    vaiさんの旅行記を読んでいると、「兼高かおるの世界の旅」(古い! 笑)を見ていた子ども頃の興奮と憧れの気持ちを思い出します。
    兼高さんをご存じない方には、騒々しいタレントや余計な笑いのないBSの旅番組と言えばいいのでしょうか^^;
    臆病な私には、たぶん現世ではできないような魅力的vaiさんの旅には、本当に憧れます。
    プロカメラマン顔負けのお写真も文章も臨場感があり、疑似体験でわくわくさせていただきました。
    そしてvaiさんこだわりのモロへイヤスープ。
    子どもの小学校の役員をしていた時、エジプト人の保護者の方がいらして、エジプト料理の講習会をしていただきました。
    その時のモロヘイヤスープが美味しかったのを思い出し、キッチンのレシピがありそうな所を捜索!
    何せ、10数年前の事ですから・・(@_@;)
    ありました!
    わら半紙に印刷された手書き、絵入りのレシピ!
    ○マッシ(ピーマンのつめもの)
    ○チキン料理
    ○サラダ
    ○バターライスとライスにかけるスープ(モロヘイヤスープ)
    エジプト料理に必須のカルダモンとクミンは、日本で売られているものは、エジプトのものとは微妙に違うそうで、彼女はエジプトから送ってもらっていると言ってました。
    当時は、そうだったのかもしれません。
    マッシに使うコリアンダーも三つ葉で代用しているのをみると、本当に昔昔のレシピです(笑)
    一度焼いて、さらに茹で、もう一度焼くというチキン料理もとても美味しかったのですが、その時の茹で汁でモロヘイヤスープは作りました。
    レシピにはスパイスは入っていませんでしたが、キチンにカルダモンやクミンをたっぷりと揉み込んだので、スープにとけこんでいたのですね。
    モロヘイヤの葉だけを少量の水でミキサーにかけ、チキンスープ、みじん切り玉ねぎ、すりおろしにんにく、ホールトマト、コンソメを5分煮るだけでした。
    久しぶりにわたしも作ってみようと思います。
    詳しいレシピ、必要でしたらお申し付けください。

  6. Leapさん、
    お久しぶりです。
    いやあ、読んでいただけて嬉しいです。
    「兼高かおるの世界の旅」、懐かしいいいい。
    私も大好きでした。
    あの頃は、まさか自分がこんなふうに旅をしたり、
    他の人の旅のお手伝いをしたりすることになろうとは、
    思ってもみませんでした。
    振り返ってみると、あらためて兼高さんのすごさがわかりますねえ。
    >臆病な私には、たぶん現世ではできないような魅力的vaiさんの旅には、本当に憧れます。
    いやいや、やってみれば誰でもできる程度のことだったりします。
    それに、旅って小説を読むのと同じようなものなので、
    その人なりのスタイルですればいいし、
    もちろん、しなくてもいいんだと思いますよ。
    でも、物語を作ったり読んだりするのが人間だとすると、
    今いるところと違うところに行きたい、見たい、というのも、
    人間のDNAに埋め込まれているような気もします。
    >そしてvaiさんこだわりのモロへイヤスープ。
    子どもの小学校の役員をしていた時、エジプト人の保護者の方がいらして、エジプト料理の講習会をしていただきました。
    その時のモロヘイヤスープが美味しかったのを思い出し、キッチンのレシピがありそうな所を捜索!
    何せ、10数年前の事ですから・・(@_@;)
    ありました!
    わら半紙に印刷された手書き、絵入りのレシピ!
    えっ、ほんとですか!?
    10年前のレシピが出てくるってすごい!!
    エジプトの人が身近にいて、
    お料理教室をやってもらったというのも、いいですねえ。
    ああ、モロヘイヤ、ミキサーにかけるんだ。
    >詳しいレシピ、必要でしたらお申し付けください。
    はいっ。もしお手間でなければ、簡単でいいので、
    つくり方教えてください。
    どうすればいいかな。
    お問い合わせからメルアド教えてもらうのがいいのかな…・
    あ、ここに適当にもう一度コメント入れていただき、投稿者名を入れる下の枠に、メルアド入れてもらってもOKかも。
    折り返し返信しますです。

  7. こんばんは。
    簡単なレシピなのでここへ書かせていただきますね。
    《モロヘイヤスープ》のレシピ
    材料
    ・モロヘイヤ 1束
    ・玉ねぎ 1/4個
    ・にんにく 1片
    ・ホールトマト 1ケ
    ・チキンコンソメ 1~2個
    ・チキンを煮たスープ
     (このスープに、カルダモン、クミン、バター、塩、こしょうの味がついています)
    作り方
    ① モロヘイヤの葉だけをとり、少量の水とともにミキサーにかける。
    ② チキンスープに、みじん切り玉ねぎ、すりおろしにんにくを入れ、ホールトマトを崩しながら煮る。味を見ながらチキンコンソメ、水を適宜。①を加えさらに煮る(5分位 煮過ぎない事)
    これをカレーのようにバターライスにかけていただきました。
    書いてみると、とーーーーっても大雑把なレシピですね(笑)
    スープの分量は書いてないので、バターライスにかけるときは少なめ、濃いめで、スープだけで飲むときは、多め、薄めということでしょうか^^;
    玉ねぎ、にんにくはバターで炒めて加えてもいいかと思います。
    vaiさんの記憶のモロヘイヤスープと似たものだといいのですが・・・

  8. leapさん、
    さっそくありがとうございます!!!!
    >書いてみると、とーーーーっても大雑把なレシピですね(笑)
    いや、大雑把なところがいいです。
    家庭でつくられてる料理だなあ、と思いました。
    スープの量とか加減しながら作るんでしょうね。
    今度トライしてみますね。
    モロヘイヤはゆがいておひたしが我が家の定番だったけれど、
    これでレパートリーが増えて嬉しいです。
    >vaiさんの記憶のモロヘイヤスープと似たものだといいのですが・・・
    もう、レシピ見るだけでエジプトの味がしてますよ。
    それに、10年眠ってたレシピというスパイスも加わってるし、
    つくる前から充分美味しい気分です。
    ほんとにありがとう。

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